ものづくりを通して喜びを感じてほしい。
2008.10.31
アイホン株式会社
代表取締役社長 市川 周作氏
Profile
1953年名古屋市生まれ。
1971年に愛知工業大学入学、工学部で電子工学を学ぶ。
1987年アイホン株式会社代表取締役社長就任。
-愛知工業大学に入学したきっかけは
小さい時からずっとはんだの臭いをかぎながら育ったんです。実際に高校に至るまでやっぱり理系の方がずっと好きでした。当時はソフトウェアなんてのはほとんど・・・まだハードウェアに一生懸命な時代。アナログからデジタルへの変わり目でしたから、電気よりも電子かなと。その頃には多少は将来のことも考えていたのかもしれませんね。
-学生時代の思い出は
ドイツ語がダメでしたねぇ、なんでドイツ語を選んだのか不思議なんですけど(笑)。単位がなかなかとれなかったんですよ。
あとは学校の実験ですね。みんな好きだから一生懸命やるんですけど、問題は実験をやった後にデータをまとめてグラフ化して、その後に必ず書く考察なんです。出てきたデータを見て、結果だけを書いたんじゃ考察にならない。理論とか、部品の特性とか、違うものと使うとまた違う結果が出てくるとかね、そういったものを兼ね合わせて今回の実験の結果はこうだったということを書くのが考察、これも苦労したんですよ。それに対して先生からコメントがきて、最初はなんでこんなコメントがついてるんだろうと思いながら2、3回やりとりすると、「あぁそうか」となるんです。学校で学んだことっていうのは、いろんな気づきを与えてくれているなと実感しました。
-大学で学んだ、一番大切なことは
コミュニケーションじゃないかな。自分の知識っていうのは僅かなものですからね、いろんな人からいろんな意見を聞いたり、まとめたことを発表したり。そういうところからくるコミュニケーションってのは大事ですね。だから学生のうちからコミュニケーションをとりながら自分の幅を広げることが大切。コミュニケーションがとれないと、社会では生きていけませんからね。
-子供の理科離れについて
僕の小さい頃は、遊ぶものというと、自分たちで考えたり作ったりしていました。今はもうゲームの世界でしょ。環境が全く違うんですよね。これは親の責任かなとも思うんです。小さい頃から何かを体験させたり作らせたり、そういう場を作ることで喚起するしかありませんからね。ものづくりの愛知県としては、ものづくりの良さを絶えさせちゃいけませんね。
-在学生に向けて一言
「ものづくり」を通して喜びを感じるってことが大変大事なんです。そこで創造性を発揮してもらいたいですね。技術者の人にはものを作るためのチャレンジの仕方やアプローチの仕方があると思うんです。そこが創造性。それは、技術者の人たちだけに与えられている唯一の特権ですから。
-50周年を迎える愛工大に思うこと
伝統とは、次を育てていくということだと思います。我々はそれを後輩に引き継いでいかねばなりません。愛工大はさらに幅の広い大学を目指してほしいです。さらなる発展を願っています。卒業生は、社会で評価されるようなことを残していくことが大事ですね。






