愛知工業大学開学50周年記念式典 理事長・総長、学長式辞
理事長・総長式辞
愛知工業大学の開学50周年式典にあたり、母体の学校法人名古屋電気学園理事長として一言ご挨拶を申し上げます。
今から百年近く前の大正元年、一九一二年、創立者の後藤喬三郎先生が当時、工業化を目指す我が国の新たなエネルギー源として著しい伸びを見せていました電気に着目し、電気技術者の不足、産業界からの人材養成に応え、名古屋電気学講習所を設立したのが始まりです。間もなく、名古屋電気学校と改め、産業界からのご支援を賜り、学校整備等を進め、今日の礎を築きました。
創立者の喬三郎先生が大正十三年、一九二四年に逝去し、若干十九歳の後藤鉀二先生が校長となり、学校施設の充実等、現在に繋がる「基礎づくり」に心血を注ぎ、戦後の学制改革で中学、高校、短大を次々に興し昭和三十四年、一九五九年、中部地区発の工科系単科大学の開学を果たしました。企業の即戦力となる人材を次々に社会に送り続け、「こんなところにもいる」と言われるほど各分野での卒業生の活躍も目覚しく、本学も高く評価されてきました。
それを受け継いでまいりました本学は本年、開学50周年を迎え学部、学科を拡充し、工科系総合大学として新たな一歩を踏み出したところでございます。開学から今日までの歴史の積み重ねと、人材の育成を通じまして、中部の産業界に広く貢献してきました学園、大学のたゆまぬ努力で、この節目の日を迎えることができました。
今後も先人の労苦を忘れず、全教職員一丸となり常に時代の求める人材育成に情熱と信念を持ち取り組んでまいります。
関係各位の一層のご指導、ご支援を心よりお願いしてご挨拶とさせて頂きます。
平成二一年十一月十四日
学校法人名古屋電気学園 愛知工業大学 理事長・総長
後藤 淳
学長式辞
本日ここに、開学五十周年記念式典を盛大に開催できますことは、愛知工業大学にとって大きな慶びであります。ご来賓、ご出席者の皆様方には、お忙しい中、ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。心から、厚く御礼申し上げます。
本学は、「自由・愛・正義」の建学の精神の下、一九五九年に、中部地方最初の工科系大学として設置されました。
開学以降、実学教育の実践、科学技術の振興を通して、社会の発展に貢献することを目指してまいりました。現在は、「ものづくり」に必要な実学という観点から、従来の「工学」に加え、「経営学」や「情報」に関する教育研究を行っております。
本年四月からは、三学部、大学院二研究科という新しい体制となり、六千名を超える学生が学んでおります。また、豊田市の八草キャンパスには、総合技術研究所、地域防災研究センター、エコ電力研究センターなどを設置し、産学連携に積極的に取組んでおります。
また、来年四月からは、現在の八草キャンパスと本山キャンパスに加えて、名古屋市に自由ヶ丘キャンパスを開設し、経営学部の移転を計画しております。
こうした本学の発展、充実は、社会の要請に応えようと懸命に努めてきた成果です。
開学以来、大学の発展にご尽力いただいた教職員の方々、また社会で活躍し本学の評価を高めてくださった卒業生の皆様に、さらに、本学の各種取組みにご理解を賜り、ご支援ご協力をいただいた関係者の皆様に、心から感謝の意を表したいと存じます。
伝統を継承しさらに発展させることを、この場をお借りして、あらためてお誓い申し上げます。
少子化、製造業の空洞化、低迷する景気、回復しない雇用情勢など、大学を取り巻く状況には非常に厳しいものがあります。
困難な状況だからこそ、本学の独自性を生かし、限られた資源を有効に活用し、学生のやる気と潜在力を引き出す教育を引き続き積極的に実施していかねばなりません。そのためには、次の五十年に向けて、さらに充実、発展することが何より重要です。産業の発展や科学技術の進展に合わせ、加えて、地域の特性を生かした教育研究の充実を図ってまいります。
また、飛行機、自動車、ロボット、コンピュータ、或いはベンチャービジネスなど、具体的なテーマを掲げた教育プロジェクトの充実を通して、学生一人ひとりのやる気を引き出す実学教育を、さらに発展させてまいりたいと考えております。
さらには、学園設置校との強い連携を通して、学園の最高学府としての役割を積極的に担ってまいりたいと存じます。
最後になりましたが、ご列席の皆様におかれましては、本学の様々な取組みに対しまして、今後とも一層のご理解、ご協力を賜りますようお願いして、本日の式辞といたします。
平成二一年十一月十四日
愛知工業大学長 後藤泰之





